2023年4月 追記
先日、長年の営業に幕を閉じられました。
私が最後にお邪魔したのは2022年の秋。暖簾が出ていない日が続くなぁと思っていましたが、最後にご挨拶できないまま看板が外されていました。明かりがつかなくなるの、さみしいなぁ。
まず、この外観。
ふらりと入れますか?
入れるあなたは上級者。
私は気になって気になって仕方なかったけれど、なかなかお邪魔できずにいました。
村上の飲み屋さんの中でも指折りの老舗。レジェンド。
よはくやからあっという間の距離なのに、あの扉を開ける勇気が無い。うう。
ご近所さんにどんな感じか聞いて、一緒に行ってくれる仲間を見つけて飛び込むと、
今まで何をそんなに構えていたのかしら…というくらい、居心地の良い場所がありました。
壁に飾られた、古き良き色っぽいポスター(さすがにこれは写真撮れず)と、上品でかわいいおかあさん。
表面張力。こうやって注いでもらうと美味しさが増す気がします。
お酒を注文すると、季節の小鉢がぽんぽんと。
この日は浅漬けと大海(だいかい。村上の郷土料理。やさしい味の煮物)
夕ご飯を食べに行くのではなく、一杯ひっかける、という言葉がぴったりのお店。
お仕事終わりにくいっと飲んで帰ったり、ちょっと立ち寄ってから、また他のお店に遊びに行ったり。
席もカウンターだけ。
こういうところにふらりと寄れるの、粋だな。大人の醍醐味。
たくさん写真で紹介するより、気になった人は、まず行ってみて!
と言いたくなるお店です。
普段着の村上を楽しんでほしい、そんなよはくやの思いを叶えてくれる、ガイドブックに載っていない場所です。
むらさき
住所:新潟県村上市飯野桜ケ丘1−34
地図: