村上の伝統工芸品、村上木彫堆朱(むらかみきぼりついしゅ)。
ざっくりいうと、木に彫りを施して、漆を塗って仕上げたものをいいます。
じえむさんは、女性彫師さんがされている小さなお店。
工房も兼ねているので、運が良ければ細やかな作業をされているところも見られます。
こんなに細やかな作業を間近で見られる貴重さを、ついつい忘れてしまう店主で彫師の都さんの気さくさ。(いつもお世話になっております!)
このお椀は、絵でなく彫ってまして。
三彩彫(さんさいぼり)といって、三色+黒を塗り重ねたもの彫って、その彫りの深さで色を出すというミラクル技です。下絵なし、紙一枚より薄い塗りの厚さを彫り分け表情を出す技術。すごい。
工芸品は、ついている値札に慄いて、自分の暮らしとは違う世界にあるもの、と思ってしまいがち(じゃないでしょうか?私はそうです)。
けれど、制作過程が見られたり、どんな方が作っているのか、そしてその方から直接お話しできたりすると、自分のエリアが広がって、その工芸品のある暮らしが描けたりします。
ちょっぴりのぞくだけでなくって、ぜひぜひお話を聞いてみてください。
堆朱がぐっと、身近になります。
– – – – – – –
漆工房じえむ(うるしこうぼうじえむ)
住所:新潟県村上市大町3-24